宇多田ヒカル ”何色でもない花” 歌詞の意味考察!最初In it with youの意味がよく分からなかったので、あわせて考察します。
宇多田ヒカル ”何色でもない花”
ドラマ「君がこころをくれたから」の主題歌です。
作中で朝野太陽(山田裕貴)が事故で死にかけます。
そこで主人公の雨(永野芽郁)斎藤工演じる「あの世からの案内人(死神)」から、
「心」をくれたら、太陽の命を助けてやると取引を持ちかけられ、それを受けます。
宇多田ヒカル ”何色でもない花” 歌詞の意味考察!
1番 ”何色でもない花”歌詞意味
※ドラマのネタバレ含みます。
きみがくれたのは
何色でもない花
ここでの君は誰なのか?
結論はふたつの意味があります!
①雨(永野芽郁)パターン
ここでいう「心」とは、五感(目、耳、味、触覚、嗅覚)のことでした。
なので、色のない花の意味は、一つ一つ五感が失われていく中で、感じている花、7話現在では、そこまで進んでいませんが、
最終的には、視覚(目)が失われ、色を失うと解釈でします。
ちなみに、太陽は「赤がみえない」設定なので、色のない花は赤い花で、
この場合は、きみは「雨」になります。
②朝野太陽(山田裕貴)
7話現在では助かっていますが、事故で死にかけているので、
このまま作中で亡くなってします(死亡説)ということも可能性としては考えられます。
となると、目も見えなくなるので、色を失うというわけです。
そんなに遠くない未来
僕らはここにいないけど
ずっと
I’m in love with you.
In it with you.
In it with you.
I’m in love with you.
僕らはここにいないけど→二人(雨と太陽)はずっとはここにはいないけど、
「僕ら」を誰が言ってるかかが問題になりますけど、どっちも意味としては成立します。
なので、ここは好みです。太陽にしておきますか。
後述しますが、雨の可能性もあります。
I’m in love with you.→太陽が雨を愛してる。
In it with you.の意味
In it with you.→(I’m)In it with you. 意味としてここまでは間違いない。
「it」の意味が問題ですよね。まず、このitはLOVEではないなと思います。
loveなら全部itにするはずなので。
(I’m)In it with you.を直訳すると、「私(太陽)はあなた(雨)と一緒にこの中にいるよ」
「この中」ってどこ?
それは物語の舞台になっている長崎の、つらいながらも二人賢明に生きている世界ではないかと思います。
2番 ”何色でもない花”歌詞意味
朝日が昇るのは
誰かと約束したから
「朝日が昇るの(をみることができるの)は
誰かと約束したから」と言う意味なら、
今までの「僕」は、「雨」と解釈できますね。
一方で、朝日が昇るのは
誰かと約束したから
朝日が誰かと約束してるという
擬人的な表現なら、文字通りになります。
ああ 名高い学者によれば
僕らは幻らしいけど
今日も、
I’m in love with you.
In it with you.
In it with you.
I’m in love with you.
宇多田ヒカルさん自身かなり心理学に造形の深い人です。
10年以上カウンセリングを受けていたようです(VOGUE)
おそらくカウンセリングの際に「僕らは幻」という知識が入ってきたと思われます。
般若心経でも同じことが言われていて、だんだん西洋心理学に影響を与えたことは有名な話ですね。
ラスト”何色でもない花”歌詞意味
だけど
自分を信じなきゃ何も信じられない
存在しないに同義
デカルト「Cogito, ergo sum.」=「我思う故に我あり」
信じるから自分は存在するんだよ!
二人のいる世界を信じるっていう強い気持ちを感じますね。
確かめようのない事実しか
真実とは呼ばない
すごい宇多田ワールドだなと思うんですけど、
確かめようのない事実ってなんだろって考えたら、「愛」とかかなと思ったんですよね。
確かめようはないけど、事実で、それを真実と呼ぶんでしょう。
私たちの心の中身は誰にも奪えない
そんなに守らないでも平気
「心の中身」とは記憶です。まあ、業ともいうかもしれません。
五感がこころだとすると、それを通じて感じて残ったのもそれは記憶。
二人の記憶はだれにも奪えない。
ということは、やっぱりバットエンドなのかなと思ってしまいますね。
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